「ロマンスの途中」はJuice=Juiceの曲が3曲しかないから1位になったのか
ハロプロ楽曲大賞2013の結果は「ロマンスの途中」が1位に終わりましたが、こういうときにネット上でよくこういうような言葉を見ます。「Juice=Juiceは3曲しかないから」。解説するまでもないと思いますが、Juice=JuiceヲタはJuice=Juiceの曲に、モーニング娘。のヲタはモーニング娘。に入れるが、モーニング娘。の曲はたくさんあるから分裂して1曲当たりのポイントが少なくなる。Juice=Juiceは3曲しかないからあまり分裂せずに1曲当たりポイントが高くなって1位になった、という論法です。
この説は本当でしょうか。この仮説によると、Juice=Juiceの曲のポイントはだいたいJuice=Juiceヲタの投票から成っていることになります。これを検証します。まず、このような仮説が成り立つ世界ではJuice=Juiceヲタは当然推しメン部門でJuice=Juiceメンバーに投票しています。そこで、投票者が推しメン部門に入れたメンバーの所属してユニットをその投票者の推しユニットであると仮定します。そのうえで、各曲に各ユニット推しが何ポイント入れたかを調べます。
まず、各ユニットのヲタの割合を調べます。
- モーニング娘。1063人(35.6%)
- Berryz工房 550人(18.4%)
- ℃-ute 457人(15.3%)
- スマイレージ 269人(9.0%)
- Juice=Juice 259人(8.7%)
- others 386人(12.9%)
othersには推しメン部門に入れていない人も含まれます。
さて、1位曲を見てみましょう。
仮説は無残にも打ち砕かれましたが、その他目立つところを見てみましょう。Juice=Juiceヲタの割合が多いのは当然として、othersの割合が増えていますね。そして、スマイレージヲタの落ち込みが目立ちます。それから、これは特筆すべきことですが、Juice=Juiceヲタがこの曲に誰も投票していなくても「ロマンスの途中」は1位でした。Juice=Juiceヲタ以外が「ロマンスの途中」に入れたポイントは2449.5pts、「ヤッタルチャン」の全ポイントは2343.5pts。
以下、20位までグラフだけ示します。
ざっと見て、他ユニットの曲でスマイレージヲタの割合が減る率が大きいような気がします。このあたりは後日検証します。