魚離れ

15日に漁船一斉休漁、影響は? 生魚消え、魚離れ進むか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080712-00000943-san-bus_all


こんなことがなくても魚離れは進まざるをえないと思う。


だいたい、昔の庶民は動物性たんぱく質なんて一部の人を除いて食べられなかったんだろうし。
魚などの水産資源は限られているのだから、多くの人が食べていなかったときはよかったし、昔の人はあまりもっと物を大切に食べていただろうからよけいによかったと思うが、世界中で魚介類を食べるようになると、日本人の取り分はどうしても限られてくる。そうすれば原油高など関係なしに魚の値段は上がり、魚離れは進む。
じゃあ肉はというと、肉は猪狩りをしたとかじゃないかぎりほとんど魚で言う養殖。だから資源が限られているというわけではない。本当は家畜の飼料の穀類を作るのに耕作面積がとかいろいろ制限はあるのだろうが。
だから養殖にすればいいかというとそうはいかないらしい。


旬の食べ物のLCA評価(詳細)
http://www.ecology.or.jp/9708/member/lca_s.html


これによると、1kgの肉を生産するのに必要なエネルギーは、和牛11000kcal、豚7200kcal、鶏4800kcalに対し、養殖のぶりは13000kcalらしい。あの悪名高い牛よりもエネルギーが必要なのだ。最近話題のうなぎは水温を30℃に保つなんていうから、とてつもなくエネルギーを食うのだろう。
だから、魚の養殖にも限界がある。もし魚離れを起こしたくなければ、エネルギー消費量の少ない画期的な養殖法の開発が必要だろう。