蒟蒻畑は悪くない

この話はなぜこんなに腹立たしいのだろう。蒟蒻畑を食べもしない人間なのに。
考えていてふと頭に浮かんだ言葉は、「集団リンチ」。国がからんでいるからリンチじゃないという話もあるが、既成の法によらない制裁ということで。


よく「もち」と比較されるが、私はもちアレルギー気味で、もちを食べると体がかゆくなるという時期もあったし、食べ物としてもあまり好きじゃなくて、元旦・2日の朝くらいしか食べないが、その時期はゆううつである。ああ、あと、年末に実家に帰ってくると、もち切りをやらされるのが苦痛でしょうがない。だから、もちがなくなっても困らないが、こういうのは日本人の大半ではないだろうなあ。


例えば、1歳児にもちを食べさせてのどに詰まって死なせてしまったとしたら、どうだろう。そうしたら食べさせた人が悪いとなるに決まっている。だから蒟蒻畑が悪いわけではない。それをよってたかって蒟蒻畑が悪いと言う。
これで困るのはごく一部の人で、ほとんど人はなんとも思わない。だから叩く。この構造が非常に不愉快。
政治家はほとんど票になるかどうかで動くからこうなって当然だろう。また、そうでない右翼も伝統的な食べ物については擁護的なのだろう。野田聖子はどちらなのか知らないが(かなりの右翼というイメージはあるが)、野田聖子じゃなくてもこうなっただろう。


叩くのなら「もち」を叩け。もちだったらいくら叩いても絶対になくならない。だが、蒟蒻畑はなくなるかもしれないし、それにより少数の人が大きなダメージを与えられる。少数を見捨てていいという考え方が不愉快。