オリコンシングルの強い週と弱い週

今週は℃-uteのシングルリリースがあった。弱い週なのだが、合算週ということでランキングは苦しいようだ。事務所が読み間違えたのか、それともリリーススケジュールがこうならざるを得なかったのか。
昔からBerryz工房は強い週にリリースしていて、ランキングでは下位に来ることが多かった。一方、℃-uteは弱い週にリリースしていて、上位に来ることが多い印象がある。そこで、この印象は本当に正しいのか検証してみた。ここ3年のリリース、Berryz工房9枚、℃-ute10枚、あとついでにBuono!9枚の初動週の強さを調べた。ちなみに、この3年でトップ10落ちは、「VERY BEAUTY」の11位のみである。
強い弱いというのはどう数値で表せばよいだろうか。順位と枚数というのは経験的におおむね、

(枚数) = A / (順位)

という関係が成り立つ。したがって、このAが大きければ強い週ということができる。Aの算出は、3〜10位の枚数について、上の式のlogを取った式について最小自乗法で求めた(要するに、(枚数)×(順位)の相乗平均)。1,2位は極端に大きな枚数になる可能性があるので無視した。このAをグラフにした。

回帰線が右下がりで、この業界が苦しんでいることがわかる。そして、Berryz工房の回帰線と℃-uteのそれは明らかに乖離があって、やはり℃-uteは弱い週にリリースしていることがわかる。だいたい2割くらい違うだろうか。Buono!はその間に来ている。
℃-uteのリリースは弱い週を選んでいて、Berryz工房は強い週、なのかどうかはわからない。Berryz工房は本当にリリースしたい週を選んでいるのではないだろうか。例えば、次のシングルは3/3、すなわちデビュー日である。こういうことをやるのである。また、強い週というのはリリース集中週で、レコード会社が売りたい週であるともいえる。あるいは、売れやすい週なのかもしれない。
強い週と弱い週、どちらにリリースするのが幸せだろうか。


(参考)
Berryz工房初動一覧
℃-ute初動一覧
Buono!初動一覧